ピノキオコンサート~大人とこどものための音・学・会 Pinocchio Concert
ピノキオコンサートとは?
マルタ・アルゲリッチと伊藤京子が「育む」のコンセプトのもと、「子どものための無料コンサート」を1998年第1回音楽祭から実施。
2007年3月、財団法人設立を機に、子どもたちを良質なコンサートへ招待する「おたまじゃくし基金」(2000年設立)と「子どものための無料コンサート」を統合し、新しく「ピノキオコンサート」と名付け、大人と子どものためのコンサートとしました。
ピノキオコンサートは、童話「ピノキオ」で、主人公のピノキオがジミニー・クリケットなどまわりに導かれ「良心」を育み、「ものごとの善悪」など豊かな心をもった人へと成長していく様子に因んで命名し、2014年までに約87回3万2千人の方々がコンサートを体験しています。
社会の共有財産のひとつであるクラシック音楽を通して、大人が子どもたちの育つ精神環境を考えていくことを目的とし、子どもたちは音楽とおはなしを通して想像力や心の成長を育み、大人たちは心豊かで穏やかな社会を創るためにどんなことができるかを一緒に考えていく「演奏とおはなし」のコンサートです。
通常のクラシックコンサートとは一線を画し、アルゲリッチ総裁をはじめピノキオコンサートの趣旨に賛同する一流の音楽家(Argerich’s Friends)が、子どもたちの「心を育む」ことを目的に、音楽のみならず自身の経験などを参加者に直接語りかけ、学校や博物館、神社などさまざまな場所で開催している教育プログラムです。
どんなことをするの?
活動内容
1)学校、国立機関、神社他でのコンサート開催
2)良質なクラシックコンサートへ「無料招待席」の設置
3)無料や可能な限り低廉な入場料設定の演奏会開催
※1)については伊藤京子や、このコンサートの趣旨にご賛同頂いた、第一線で活躍中の音楽家で”Argerich’s Frends”として登録していただいた方を中心とした出演者が、聴衆のすぐそばで、上質な演奏を行います。演奏者が音に込めたメッセージを体感して頂くことで、音楽で自分の思いを自分の経験などをもとに表現し人に伝えることが出来ることにや、人と人とのコミュニケーションがいかに大切かを、トークを交えながら伝えます。
コンサートは約45〜60分です。
どうしてはじめたの?
マルタ・アルゲリッチ総裁の以下のメッセージに全てが集約されています。
1994年に初めて別府を訪れ、大分で演奏した時以来様々な試みを私の音楽祭を通して実現してきました。中でも子どものためのコンサートや病院訪問コンサートは、音楽の社会での役割を考えるとき大変重要なものだと思っております。人が成長する上で、健全な体とともに知性や心がバランスよく成長するために、音楽もまた他の芸術や文化と同様に役割があります。
音楽を通して想像する力や集中する習慣が身につき、それは人とのコミュニケーションをスムーズにし、また何かを学ぶ時にも役立つものです。
何より子どもたちにはピノキオのお話にあるように、周りの人によって導かれ人としての良心を次第に心に刻んで行くのだと思います。
私は音楽が必ずや子どもたちの育みの一助になると信じピノキオコンサートを開催することにいたしました。
子どもたちが穏やかで平和な世の中に生きられますよう、ともに星に願いをかけましょう。
マルタ・アルゲリッチ
Argerich’s Frends アルゲリッチフレンズ
- 出口正子(ソプラノ)(PDF)
- 河野文昭(チェロ)(PDF)
- 川本嘉子(ヴィオラ)
- 遠藤真理(チェロ)(PDF)
- 川久保賜紀(ヴァイオリン)(PDF)
- ユンソン(チェロ)(PDF)
- 向山佳絵子(チェロ)(PDF)
- 大宮臨太郎(ヴァイオリン)
- 三浦一馬(バンドネオン)
- 市寛也(チェロ)
開催の記録
- 2007-2008年 第1回~第3回(PDF)
- 2008年 第4回~第7回(PDF)
- 2009年 第9回~第19回(PDF)
- 2010年 第20回~第26回(PDF)
- 2011年 第27回~第38回(PDF)
- 2012年 第39回~第40回(PDF)
- 2013年 第41回~第48回(PDF)
- 2014年 第51回~第59回(PDF)
- 2015年 第60回~第70回(PDF)
- 2016年 第71回~第77回(PDF)
- 2017年 第78回~第91回(PDF)
- 2018年 第92回~第99回(PDF)
- 2019年 第100回~第110回(PDF)
- 2020年 第111回(PDF)
- 2020年 第112回(PDF)
- 2022年 第113回
- 2022年 第114回~第121回(PDF)
- 2023年 第122回(5月10日 慶應義塾)
- 2023年 第123回(5月27日 慶應義塾)
- 2023年 第124回~第132回(PDF)