ウィリアム・チキート
William Chiquito
ヴァイオリンロンビアのメデジンのスラムに生まれた。彼に音楽がなければ、子供時代の多数の友人と同様に悲惨な運命の犠牲となっていただろう。11歳の時に青少年オーケストラ、レッド・デ・エスクエラス・デ・ムジカ・デ・メデジンに参加。ほどなくコロンビアの同世代の最も有望な才能として頭角を現す。
14歳でアンティオキア大学に入学。ポリアナ・ヴァシレヴァ教授のもとでヴァイオリンを学び、大学のオーケストラのソリストとして演奏するかたわら、メデジンの児童青少年オーケストラのコンサートマスターも務める。
2005年、国際コンクールJovenes Solistasで優勝し、ヴァーレフィルハーモニックオーケストラとソリストとして共演。
2006年、コロンビアの画家・彫刻家の巨匠フェルナンド・ボテロから奨学金を受けて、イタリアに留学し、フィエーゾレ音楽院でパヴェル・ヴェルニコフとオレクサンドル・セムチャックに師事。
2008年、フィエーゾレ音楽院でヴァイオリンの教鞭をとる。フィエーゾレ音楽院と提携しているフェラーラ音楽院“ジローラモ・フレスコバルディ”を優等で卒業。
様々なスタイルの音楽活動に関心を持ち、主にイタリアでのコンサートで演奏をしており、R. ムーティ、C. アバド、J. テート、G. フェロ、G. ノセダ、K. ペンデレツキ、N. パスコウスキーなどの著名な指揮者と共演。また、A. ルケシーニ、M. リッツィ、M. ブルネロなどのアーティストと演奏している。
フィエーゾレ音楽院オーケストラ、ガムズ・オーケストラ、ヴィンチェンツォ・ガリレイ管弦楽団、カメラータ・フィエゾレ、フェラーラ音楽院オーケストラ、アルキ・フィレンツェ・アンサンブル、メデジンフィルハーモニックオーケストラ、アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮のコロンビアユースフィルハーモニックとソリストとして共演している。
サルヴァトーレ・アッカルド、マッシモ・クアルタ、B. カニーノ、G. クルターグ、M. マーティン、H. ベイエルレ、M. シュカンパ、C. C. シュスターのマスタークラスで研鑽を積む。
エナオ弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン奏者としてイタリアの最も著名なコンサートシーズンで演奏。
現在はローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団に在籍している。