チョン・ミン
Chung Min
指揮者チョン・ミンは現在東京フィルハーモニー交響楽団のアソシエイト・コンダクターを務めている。2020年、ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団の首席客演指揮者に任命された。多くの重要な公演を成功に導いているチョン・ミンは、現在、非常に卓越した若手指揮者の一人に挙げられている。
ここ数シーズンでは、マリインスキー劇場でアナ・マリア・マルティネスが主役を務めたプッチーニの「蝶々夫人」を、ミラノ・スカラ座では複数回にわたりモーツァルトの「魔笛」を指揮してきた。また、ヨーロッパ、アジア各地で多数のオーケストラを指揮している。最近では、トリノのRAI国立交響楽団、ボローニャ市立劇場管弦楽団、メキシコシティ・フィルハーモニー管弦楽団、カリアリ劇場リリコ管弦楽団、韓国室内管弦楽団で指揮デビューを飾り、大成功を収め、すべてのオーケストラから即座に再登壇を依頼された。
今後、ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団とのコラボレーションが予定されている。次シーズンは、地方ツアーがひとつ、2つの定期演奏会、サントリーホールでの演奏会を含む日本ツアーが予定されている。
ドイツのザーリュブルッヘン生まれ。幼少時にフランスに渡り、コントラバスやピアノ、ヴァイオリンを習い音楽の勉強を始めた。コントラバスは著名なフランソワ・ラバトに師事した。その後ソウルに移り、ソウル国立大学校にてヴァイオリンとドイツ文学を専攻した。
2007年、釡山のアロイシウス・オーケストラ公演で指揮者デビュー。このオーケストラは、恵まれない子供たちや孤児たちがメンバーである。このオーケストラとは2010年にカーネギーホール、2012年にはサントリーホールとソウル・アーツセンターで大成功を収める。 以来、韓国国内および海外でツアーを続け、同オーケストラは韓国のもっとも卓越したユースオーケストラとしての地位を確立している。2022年1月、江陵市立交響楽団の音楽監督に就任。
チョン・ミンは、オーケストラ公演の指揮はもとより、オペラ公演に情熱を注いでいる。ラヴェル「子供と呪文」、韓国国立オペラと共演しプッチーニの「蝶々夫人」などが高い評価を受ける。イタリア・レッチェでヴェルディの「椿姫」を指揮してヨーロッパでのデビューを大成功させ、公演直後に、次期シーズンの「ドン・カルロ」での再登壇が約束された。「ドン・カルロ」は韓国国立オペラでも指揮した。
「明確な思考と成熟した味わいの指揮者」-ラ・リパブリカ誌2015年、「完璧」-ザ・オーディトリアム:マリインスキー劇場での蝶々夫人の演奏について2016年、「チョン・ミンの指揮は素晴らしい色彩を放つ・・・」