【日時】 2021年5月21日(金) 開場18:15 開演19:00 終演20:00(予定)
【会場】 大分市 /平和市民公園能楽堂
【出演】 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、伊藤京子(ピアノ・おはなし)



C. ドビュッシー(1862-1918)
4手のための《小組曲》

C. Debussy
"Petite Suite" for piano four hands

1888年から89年にかけてドビュッシーは、さまざまな刺激を存分に受け取りながら、日々を過ごしていた。いずれの年もバイロイトを訪問し、ワーグナーの楽劇を体験した。1889年のパリ万国博覧会では、ジャワのガムランに耳を傾け、その音楽に魅せられる。同じころ文学方面で作曲家の心を捉えていたのは、ヴェルレーヌの詩集『艶やかなる宴 Fêtes galantes』だ。ドビュッシーはこの詩集に基づいて、のちにいくつかの作品を生み出すこととなる。そのうちピアノ曲として実を結んだのが《小組曲》だ。
作曲は1888年から89年にかけて。4曲からなる。第1曲〈小舟にて〉と第2曲〈行列〉はいずれも、ヴェルレーヌの『艶やかなる宴』所収の詩に基づく。第3曲〈メヌエット〉の旋律は、ドビュッシーの歌曲《艶やかなる宴》(詩・バンヴィル)からの自家転用。第4曲〈バレエ〉は詩集と特段のつながりを持たないが、作品を締めくくるにふさわしい華々しさを持つ。
そもそもヴェルレーヌの詩も、18世紀の画家ヴァトーの絵に触発されたもの。雅宴画《シテール島の巡礼》に見られる船や水辺の風景、貴族の正装、貴婦人のロングドレス、男女の戯れ、従者のおしゃべり……。こうしたロココ的な表象をドビュッシーは、音楽で描き出している。

解説:澤谷夏樹

※曲目、演奏順、演奏者等は変更になる可能性がございますのでご了承ください。



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