音楽祭を楽しみにしてくださった皆さまへ
この度の新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになられた皆さまに心からお悔やみを申しあげます。
また、今、新型コロナウイルスに苦しんでおられる方々へお見舞申しあげますと共に、一日も早いご快癒をお祈り申しあげます。

本日は大変残念なお知らせをいたしますことを、お許しください。
5月に開催を予定いたしておりました第22回別府アルゲリッチ音楽祭は、新型コロナウイルス拡大に伴う自粛要請や、国際的な出入国の制限が進むなかで、熟慮を重ねた結果、全ての方々の健康と安全確保を最優先に考えるべき、という結論に至りました。
その結果、第22回音楽祭を来年2021年5月8日から6月6日の期間に延期させていただくことといたしました。

チケット販売を決定いたしました時には、この状況が予想出来ずにチケット販売に踏み切りました。
報道各位の格段のご協力をいただく中で、多くの皆さまに、その様な中でもチケットをご購入いただきました。本当にありがとうございました。このことは私共に大きなお力を与えていただきました。
しかしながら、この度の変更、延期に至り、多大なご迷惑をおかけしてしまいますことを、心からお詫び申しあげます。本当に申し訳ございませんでした。

また音楽祭へお招きする予定であった音楽家の皆さまや、私たちをご支援くださっている皆さまにも衷心からお詫び申しあげます。

この環境の中で改めて、普通の生活がいかにありがたいものであったのか、を感じてもおります。
人と人が触れあうことが難しい今の環境では、私たちの音楽活動は成り立たなくなってしまいます。

無観客での配信による方法もあるのかもしれませんが、やはり人と人がその場に集い、その息吹を感じながら、目には見えない交流や、そこに生まれる不思議な感動体験は、何ものにも代えがたいものだ、と一層強く思っています。

身近のかけがえのない人たちや当たり前にあったものが、いとも簡単に突然なくなることが、現実に起こっていますが、物や情報に溢れ、文明が進み、その恩恵を受けて、宇宙にさえ行けるようになった私たちの今の社会を、立ち止まって考える機会にもなりました。

音楽は人々の繋がりを生むものでもあること、そのことの大切さも一層強く感じています。
音楽の役割を改めて心に刻み、次回の開催へ向けてアルゲリッチ総裁と共にスタッフ全員で一層の努力を重ねてまいります。
今後とも皆さまのご支援をよろしくお願い申しあげます。

この新型コロナウイルス感染症の終息の日が、一刻も早く訪れますよう、そして皆さまのご無事を心からお祈り申しあげます。

2020年4月1日

公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団副理事長
別府アルゲリッチ音楽祭総合プロデューサー
伊藤京子




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