水戸室内管弦楽団(以下MCO)は1990年、水戸芸術館の専属楽団として、初代館長・吉田秀和の提唱により誕生した。日本を代表する指揮者である小澤征爾が、2013年水戸芸術館の館長に就任すると同時にMCOの総監督となり、運営にあたっている。メンバーは、世界的に活躍する17名の日本人音楽家と5名の外国人音楽家たち。指揮者を迎える演奏会とともに、指揮者を置かないアンサンブルにも力を入れている。
 日本人作曲家への委嘱も積極的に行っており、 一柳慧〈汽水域〉、 林光〈悲歌〉(95年度尾高賞受賞)、平義久〈彩雲〉 などを初演。またこれまでにDECCAやソニークラシカルなど からCD19枚、ブルーレイ/DVD3枚が発売されている。
 1996年からは東京や大阪など各地で演奏会を行い、高い評価を得ている。海外では、98年にはハンブルク、チューリッヒ、ウィーン、ルードヴィヒスブルク、フィレンツェの5都市、2001年にはフィレンツェ、ウィーン、パリ、ミュンヘンの4都市にて小澤征爾指揮で公演を行い、「世界有数の室内管弦楽団」との評価を確立した。08年の第3回ヨーロッパ公演(ミュンヘン、フィレンツェ、マドリード)は、指揮者なしで実施し、その実力を絶賛された。