著名なクラシック音楽家の両親のもとスイスに生れる。中等教育でギリシャ語やラテン語などの古典語を学んだあと、アメリカへ渡り大学と大学院に進学。プリンストン大学では比較文学の学士号、ニューヨーク大学ではジャーナリズムの修士号、さらにコロンビア大学ではフランス語とロマンス文献学の博士号を取得した。論文では、1930年代のフランスにおける反ユダヤ主義的文学の美学と政治との相互作用について取り上げている。ニューヨークのバーナード大学はじめ、アメリカの大学で教授として教鞭をとっており、近年ではアリゾナ州立大学で文学およびヨーロッパ文学史の授業を受け持っている。教育者として後進の指導にあたる傍ら、舞台芸術の分野でも才能を発揮している。役者としての訓練を受け、ジョン・ケージのラジオドラマ「町はソフト帽をかぶっている」や、アメリカ、日本、スイスで上映されたストラヴィンスキーの「兵士の物語」で制作と出演を担当した。現在は、ミヨー、シェーンベルク、ラヴェルの作品を取り上げ、それらの原文、演技、音楽を統合した形の芸術作品に取り組んでいる。音楽と文学に関する執筆も発表し、ルガーノ音楽祭、サラトガ音楽祭、ヴェルビエ音楽祭などでは講演会も行っている。また、国際文学会議への参加経験も豊富である。ジャーナリストとしては、アルゼンチンの音楽雑誌「クラシカ」の特派員を務め、また、日本の「音楽の友」誌に記事を寄稿したこともある。
2015年、広島と東京で行われた広島交響楽団との「平和の夕べ」コンサートに朗読で出演。マルタ・アルゲリッチと共演し好評を博した。昨年5月の音楽祭アルゲリッチハウス特別公演で、ラヴェルの夜のガスパールに朗読で出演。アルゲリッチと共演した。


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